転職

アフターコロナの転職事情

コロナ影響ですっかり仕事がなくなってしまった、リモートワークになって張り合いがなくなった、そんな感想を抱いている人が増えています。

確かに、今まで当たり前のように出勤し、当たり前のように上司、部下、周囲の人とやり取りをして業務をこなしていたところ、やり方がガラッと変わりました。
中には、今までよりも効率的な働き方となり充実感を感じている人もいるでしょうが、そうでない人の方が多いのではないでしょうか。

コロナ禍で企業業績は先行き不透明となり、不安や不満を抱く会社員が増え、転職ニーズが増しています。
しかし、中途採用の求人数は激減し、コロナ前は売り手市場だったのが、180度変わってしまっていました。

そこで今回は、この状況下で、どんな人材が重宝されるのか。また、どのようなスキルを磨き「求められる人材像」に近づけばよいのかを見ていきしょう。

コロナ禍を通じて働く人の意識はどう変わった?

転職への関心が急激に高まっています。就職・転職支援の日経HR(東京・千代田)が実施したアンケート調査では、約6割が「転職への関心が高まった」と回答されています。
コロナ禍に伴う需要減・業績悪化などで会社の将来を不安視する見方に加え、在宅勤務などの新しい日常に沿った働き方を志向する見方がその背景にあります。
自粛期間を通じて、働き方を改めて見つめなおす機会となり、新しいキャリアを模索するモチベーションとなったようです。

転職への関心が高まった、と感じる人の中には、
「自社の、働き方を変えようとする意識の低さに嫌気がさした」
「コロナですら変われない会社を見て、見切りをつける最後の一押しになった」
「DX(デジタルトランスフォーメーション)や働き方改革を推進できる絶好のチャンスだったのに、意識も仕事のやり方もコロナ前に戻ってしまった会社の姿勢に疑問を持った」
などという声があり、コロナショックを通じて、会社そのもののあり方や方向性についても真価を問われているといっても過言ではないでしょう。

転職市場はどう変わった?

その一方で、各企業はコロナ影響を踏まえ、どう変わったのでしょうか。
以下、リクルートキャリアのまとめる「新型コロナウィルス禍の転職市場動向」を見ていきましょう。

【IT通信業界】
・業態・企業によって差はあるが、採用活動は比較的活発

【コンサルティング業界】
・シニアコンサルタント以上の求人が増加。未経験でも専門性を求める傾向に
【インターネット業界】
・Web面接の浸透で、各企業ごとの対応スピードと工夫の差が露わに
【自動車業界】
・「MaaS」や「CASE」の推進は止まらず、異業界人材を求める傾向は強い
【総合機械・半導体・電子部品業界】
・ハードからソフトへ。先行投資分野での採用は続く
【素材・エネルギー業界】
・再生可能エネルギーなど環境系の人材を求める動きは継続
【医療・医薬・バイオ業界】
・デジタル分野・データ活用分野は引き続き採用は加熱
【建設・不動産業界】
・異業界との人材獲得競争では厳しい状況
【銀行・証券業界】
・銀行は採用が活発。証券は新領域への投資とコスト削減の動き
【生保・損保業界】
・デザイナーやWebディレクターの採用へシフト
【消費財・総合商社業界】
・採用は比較的活発
【人材・教育業界】
・教育分野はオンラインに注力
【外食・店舗型サービス業界】
・オンラインサービスや中食、スーパーなどは好調
【ベンチャー領域】
・重要テーマは「遠隔」

業界ごとに特性の差はありますが、コロナ禍をきっかけにニーズが伸びた領域とそうでない領域で明暗が分かれているようです。転職市場の総量は下がったかもしれませんが、その中でも注力が予想される部分については雇用ニーズが強いみたいですね。

どんな人材が求められるの?

どの業界にも共通して言えることですが、リモートワークやDXなどテクノロジーを活用して新たな価値創出が必要とされるところに需要があります。

今後、実際にどんな人材が求められるかというと、業種・職種の壁を越えて活躍ができる「クロスボーダー型人材」でしょう。
これからは異業種や異職種への「越境転職」が一般化されます。産業構造の変化やビジネスモデルの多様化・重層化により業種・職種の壁は溶解してゆくでしょう。

多くの企業が今必要としているのは、ニューノーマルへの対応力とアフターコロナの変化で生まれた新たなニーズへの対応力です。そこで必要となるのは、どの業種、どの職種でも通用する「ポータブルスキル」となります。

自分が持っているスキルや強みを再度たな卸しし、培ってきたスキルや経験を最大限活かしながら、新しい仕事に意欲的にチャレンジする姿勢が転職成功のカギを握っていると言えそうです。

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